【あの頃に戻れるのならシリーズ】監査法人スタッフ時代の過ごし方編

雑感会計士,公認会計士,就職活動,監査法人

裸の独立会計士です。

公認会計士試験の合格発表が近いということで、今週は初心を思い出すテーマについて書いていきたいと思います。
(独立準備の方も進めてはいますが、きっちり退職してからでないとできないこともあるので・・・決して書くことがないわけではありません笑)

目次

過去の自分のスタッフ時代

大手監査法人入所後、まずは大きめの企業の監査チームにアサインされました。
大きめとはいっても1社だけに張り付きという感じではなく、上場会社としては小規模な会社にもアサインがありました。
上場会社のメインは上記2社でしたが、スタッフ時代は隙間があればいろいろな会社にアサインされていた印象です。
いろいろな会社にアサインされるのは今の新人を見ていても変わらない傾向かと思います。
(よっぽど大きな会社のチームにアサインされるとその1社のみという人も中にはいます。)

これはスタッフ後半やシニア以上になってくると担当会社が明確になってくるため、何色にも染まっていない新人は(言い方は悪いですが)調整弁的な形でアサインが決まっているからだと思います。
これはこれで良い面(いろいろな会社を見れる、たくさんの人と仕事ができる)と悪い面(たらいまわしのように日々アサインが変わってパンクしてしまう)があるのですが・・・

私がスタッフだったころは人余りの残り香が少しあり、干されるかもしれないという恐怖が若干ありました。
なので毎回アサイン表が発表されるタイミングではドキドキしていたように思います。

実際の過ごし方はというと、割と平凡でした。
意識していたことは、とりあえず自分でも考えること。最初の繁忙期などは何もわからない状態なのでそこまでも行きつけていませんでしたが、徐々に慣れてきたタイミングでは、自分なりに任された範囲については考えて長所を作るようには心がけていました。

ただ、成長や将来のために何でもやります!といった気概まではなかったように思います。
仕事がないのも嫌だけど、忙殺されてもいいから深夜土日もなく働く意欲まではなかったように思います。
なんとなくやりたい仕事もあったけど積極的にアピールしていくほどではないといった感じでしょうか。

今からスタッフに戻るなら

今の環境でスタッフに戻るならどうするか考えてみました。
目の前の仕事への取り組み方などはそこまで後悔している部分はないですし、変わらないと思いますが、今からならもっとやりたい仕事にアサインされるように動くかもしれません。

入って早々に主張ばかりするのはさすがに通らないと思うので、2年目以降、それなりにやるやんという評価を得てから「こういう業務がしたい」といった希望を出しますかね。
具体的に言えば、もっと早い段階からIPO業務に携わっておきたかったです。
上場準備会社といえど、実際にIPOまでたどり着けるかどうかは運次第なところもありますし、早めにチャンスがあれば担当したいです。

バランスでいえば上場会社1、2社はメインで入りつつ、上場準備会社も1社がっつり担当するくらいがちょうどよいかと思います。
上場準備会社の監査をするにも「お手本」となる管理体制などは分かった方がいいので、それに特化する方向は選ばないと思います。
IPO特有の論点もありますが、通常上場会社ではこういった管理体制がスタンダード、といった感覚はやっぱり養いたいです。

余談ですが、リクルート活動をしている知り合いなどに聞くとIPOやコンサルをやりたい・・・といった人が多いみたいですね。
IPOはともかく、監査法人の就活でコンサルやりたいというのはどうなんでしょうかね(同じファームで別のサービスラインもありますが)。
私はリクルートに携わってはいないのでよくわかりませんが「異動もできるよ!」といった言葉をかけるんでしょうか。

話がそれました。
まとめると今からスタッフに戻るとしたら無為に過ごすのではなく、一部業務は将来に生きるようなものができるように立ち回ると思います。
おそらく今の環境であれば、まじめに働いていてそれなりの成果物を作っていれば、無下には扱われないと思います。

ただ、1点注意するとしたら「なんでもやらせてください!」という姿勢が強すぎるとつぶれてしまう可能性もあるかなと思います。
何度か書いていますが、今の監査法人はとてつもない人手不足です。
手を挙げれば業務に携わることはできますが、そこが焼け野原だった、とんでもないマネージャーがいた、なんてこともあり得ます。
できれば、一緒に働いている上位シニアやマネージャーで信頼できそうな人がいれば、その人が担当している会社に入れてほしいといったアプローチが正解な気がします。

同じ事業部であれば担当会社もわかりますし、そのチームがどんな状態なのかも雑談などから情報は仕入れることが可能だと思うので。
あまり選り好みもよくないかと思いますが、徒労に終わる業務も中にはあると思うので・・・。

できれば上場会社で担当する会社もチーム体制や会社の体制がしっかりしているところに入った方が、業務的な余裕も、仕組みを理解するうえでも有用だと思います。
いい人やいいチームに出会えたのであれば、それを手ばさなさないことも重要だと思います。

最後に

思うまま書いてみたら意外と長くなってしまいました。
思い返してみるとこうしておけばよかったという部分もありますが、今は特に後悔はありません。

あの頃に戻れるのならシリーズをお届けしました。
今日はこの辺で!