【会計士の独立準備】監査法人退職マニュアル

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どうも、裸の独立会計士です。

今回は刺激的なタイトルですが、そもそも独立するには監査法人を退職(その後どこかで修行するとしても)する必要があるということに気づいたので、そのあたりについて書いてみたいと思います。
狭い業界です。皆様が穏便に退職できるように情報提供します。

目次

退職を決意したら

退職を決意してからはいろいろとやることが多いです。

ざっくり書き出すと以下のような感じですかね。

  • 関係者への報告
  • 退職願の提出
  • 退職関係事務手続(退職日まで)
  • PC等貸与物返却

退職関係事務手続は一言で書いてますが、結構いろいろあって大変でした。
後述するように事務所内にマニュアルがあると思うので粛々と進めるだけですが、めんどくさかったです(笑)

関係者への報告

理由は何であれば、退職を決意したら退職の意思を表明する必要がありますね。

事務的には人事関係の手続で法人ごとにおそらく所定の退職願のフォーマットがあるのでそれを提出すればOKです。

事務的な部分はいいのですが、一番気が重いのが監査チームやその他関わっている業務の関係者への報告です。
(主査とかやっている前提ですが)関与するチームのパートナーそれぞれ、所属するグループなどのリーダー、その他お世話になった人にご報告参りをします。

自分が退職の報告をした際はコロナ禍なのもあり、すべてオンラインミーティングで行いました。
一昔前なら事務所で見かけたときなどに個室に移動して報告する感じでしょうか。

ここで人によっては引き留めにあうかもしれません。
退職理由が引き留めの切り口になってくると思われるので、しっかり退職理由も伝えたほうがいいです。

個人的には前向きな形(もともと独立志向があって決意した)がベースで、そのほか法人の環境面なども伝えましたが、なんとなくつらいから辞めるとかだと、あの手この手で引き留めてくる可能性もあります。

退職の意思が固いのであれば、独立したいでも、FASで修行したいでも、事業会社で頑張りたいでも何でもいいので、はっきり自分のしたいことを伝えたほうがいいと思います。

マネージャーとかになってくると、関係者の数も増えてくるので結構時間がかかりましたね。

あとは地味に最終出勤日は自分で調整する必要があるので、各チームごとにここを最終出勤としたい旨話して調整する必要があります。
有休消化などもらえるものはもらえるようにしっかり調整しましょう。
チームで主査などやっていればアサイン関連で後任を決めてもらう必要があるので、退職日を見据えて可能な限り早めに伝えたほうがいいと思います。

独立の場合、退職日はある程度自由にできるのでまだいいですが、転職など次が決まっているケースだと消滅したらもったいないですからね。
独立の場合も前回書いた税理士登録の兼ね合いで、会計士協会の登録住所等変更する必要があるので注意が必要です。
協会の住所変更は退職日付けとなるのが通常と思うので。

退職願の提出から退職の手続関係

この辺は事務所内に退職者向けのマニュアルがあると思われるので、それに従って進めればOKです。

結構退職の1か月前、2週間前とか一定の期日までにやらないといけないことがあるので、タスク化していつまでに何をやるか整理しておきましょう。

自分の場合、実際の退職日から結構前に関係者へ伝達して退職願を提出していたのですが、人事側からの動きはほとんどなかったです。
唯一退職金関係の手続くらいでしょうか。

マニュアルを見ながら粛々と自分で手続を進める必要があります。

人事担当パートナーとの面談もしましたが、退職間際に日程調整の連絡があり、退職理由など改めて聞かれる感じでしたね。
退職間際なので引き留めとかは特になく、雑談して終わりました。

PC等貸与物の返却

だいたい最終出勤日に返却します。

結構最終日にしないといけない退職関係の事務手続があるので、余裕をもって返しに行った方がいいかなと思います。
退職メールなんかも送ると思いますし。

自分は適当に午後から返しに行ったので最後バタバタしました・・・

退職金はどのくらいもらえる?いつ頃振込まれる?

みなさんお金は好きですか?私は好きです。

実際退職してから退職金はいつ振り込まれるのかワクワクしていたのですが、実際の振込は退職付きの翌々月末くらいでした。

最後に参考までに退職金がどのくらいもらえるのか。

気になる金額は、10年前後くらいいて300万円弱くらいでした。
体感としては思ったよりありましたね。
退職金はほとんどないイメージでいっても100万円くらいなのかなと思っていたので。

ただ規程を見ると一定の金額(そんなに多くない)で頭打ちなので、50歳とか60歳までいたらかなり少ないと感じると思います。

あとは地味に公認会計士企業年金基金(名前間違ってたらすみません)の退職金もあり、一時金でもらうか、年金でもらうか選択できます。

自分は、俺は今なんだよ!という勢いで一時金でもらいました。
金額は100万円くらいです。

退職金関係でいうと有休休暇の買取をしてもらうと、その分も退職所得扱いで支給されました。
退職所得の方が有利なので助かります。

思い当たるのはこんなところでしょうか。

書いてみると参考にならなそうですが、少しでも円満に退職できれば幸いです。