【監査法人の就活】試験合格後の就職活動に関する雑感

雑感公認会計士,就職活動,監査法人

裸の独立会計士です。

このブログのメインテーマからはそれますが、独立準備中とはいえ、まだ一応現役の監査法人所属の会計士ということで、記念に?残しておきたいと思います。
(なんか会計士のブログっぽいじゃないですか)
なお、リクルート活動等には絡んでいませんし、(当然ですが)私見であることは一応申し添えておきます。

目次

そもそも公認会計士の就職活動ってどうやっているの?

おそらく公認会計士試験を受けている方や現役会計士以外には見ないと思うのですが、念のため。

公認会計士を目指す人は、まず公認会計士試験(短答式、論文式の2段階)を受験します。
論文式を無事突破すると、監査法人へ就職するのが一般的です。
私が受験したころは、論文式が終わると同時に就職活動がスタートし、試験が終わった数日後には内定が出ている状態でした。
(自分は割と監査法人への就活でいうと氷河期世代だったので内定が出ない人もそれなりにいました)

今は、試験の合格発表後に面接等を行っている状態です。
詳しくは知りませんが、4大監査法人間の協定でそう決まっていたはずです。

ただし、論文式試験の終了後、合格発表までの期間に法人説明会等のイベントが行われ、そこに受験生は参加してどの法人に行こうかな~といったことを検討している状況だと思われます。

公認会計士の就職活動の難易度について

過去の傾向

もともと試験を受けて合格した人たちを対象にしているのでそんなに厳しいイメージはないかもしれません。
ただ、公認会計士の場合、いろいろな要因によって世代によって就職の難易度は大きく変わっている印象です。

例えば、2007年前後はいわゆる新試験制度による大量合格世代でもありましたが、完全な売り手市場でした。
背景にはJ-SOXや四半期レビューの導入による業務量の増大が見込まれていたという事情があったものと思われます。

一方で、J-SOX導入がひと段落した2009年ごろから数年間は合格者の半数程度しか監査法人に就職できないといった状況も存在しました。
私はこのころの世代なので、試験後就職できるかというところまでが勝負だった思い出です。
予備校が面接対策の講座とかやってましたね。今もあるんだろうか・・・

これより前の世代でも世代によって売り手、買い手市場が繰り返されてきているという印象です。
パートナーくらいの世代の人と話していても「俺のころは氷河期で・・・」とか「めちゃくちゃ売り手だったわ」といった話にも出るくらいです。

現在の就活環境

で、今はどうなのよ、というと引き続き「売り手市場」だと思いますね。
ご存じの通り監査法人の現場は完全に人手不足ですし、どの法人も一人でも多く採用したいという思いは同じだと思います。

おそらく会話が成り立たないとか、ジーパンで面接に来ました(今はオンラインだと思うのでないと思いますが)といったレベルでなければ就職自体は問題なくできると思います。

そもそも試験に受かった人たちが面接に挑んでいるわけで、一般の就職活動よりハードルは低いのは間違いないです。
試験勉強をしてきているので学生合格であれば、一般就活で言われる「学生時代に頑張ったこと」なんてみんな試験勉強のほかにそんなにないですしね。
もちろん学生時代に素晴らしい経験をしている方や、社会人受験生の方もいますが、就活で話せるネタがないと就職できないなんてことはないと思われます。

面接等でしっかりと聞かれたことに答えていれば希望の法人に就職は問題なくできるんじゃないでしょうか。
練習で面接を受けるなんてこともないと思うので、緊張していてもしっかり相手の話を聞いて会話をしていれば思いは伝わると思います。
変にかっこいいことを言おうとしない方が個人的には好印象だと思います。
(相手も面接のプロではないその辺の会計士なので肩の力を抜きましょう)

就活で意識すること

上記のように第一希望の法人に就職するだけであれば特に意識すべきこともないかと思います。
一般的な就活本でも読んでおけば十分じゃないですかね。言葉遣いとか、身だしなみとか(オンライン就活に関してはよくわかりませんが)。
しいて言えば、相手の発言や質問の趣旨をしっかり理解して話すということでしょうか。
これができるだけでだいぶ印象は違うと思いますし、実際に現場に出てからも一番必要になってくる部分だと思います。

付け加えると、これは想像ですが、就活を通して優秀層は目をつけられていると思います。
入所後のアサインの希望などはそういった人から優先的に希望を通しているような話も聞いたことはあります。
(当たり前の話かもしれませんが)

ただ、正直入所時のアサイン希望は数年たってしまえば関係ないと思いますし、入ってからどれだけしっかり頑張ったかによっていかようにでもなるので、仮にそうでもあまり気にしなくてもいいかなと思っています。
自分の入所時に担当したい会社にアサインされたとして、実際の業務やチームの環境がどうかはあまり想像できないと思いますし、やりたいことも将来像も入所後の経験で変わってくると思います。

大手法人であれば、大体の法人がセクターで事業部等分かれていると思いますが、よほど人気でない限り事業部くらいはトップ層でなくても希望が通るんじゃないですかね。
ここら辺は正直よくわかりませんが・・・

まとめ

まとめると以下のような感じでしょうか。

  • 今の公認会計士の就職環境は引き続き「売り手市場」
  • 内定獲得のためには普通にコミュニケーションがとれ、失礼な行動をしなければ問題なし
  • 就活の印象は配属等に少し影響があるかもしれないが気にするほどではない印象

リクルートに関わっていないその辺の会計士の雑感ですので、へぇーそうなんだくらいに受け止めてください。
あまり気張らなくても大丈夫ですよという雰囲気が伝われば幸いです。

今回はこの辺で!